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企画小説その1

エドワード・エルリック。
彼には最初から目を付けていた。
たまたま出席させられた士官学生の入学式。
そこで彼は一人異彩を放っていた。
金髪などたいして珍しくもないアメストリスで、彼の金糸だけは見たこともないような金色をしていて。
太陽の光を受けてきらきらと輝く金色に目を奪われた。
そして何よりも私の目を惹きつけたのは、インペリアルトパーズの様な綺麗な金色の目。
あんな宝石のような瞳は初めて見た。
憎しみでも何でもいい。
彼の瞳を、感情を自分に向けさせてみたいと、そう思った瞬間。
彼は私の獲物と決定付けられたのだ。



コンコン。
夕日が差し込み、真っ赤に染まった部屋に静かなノックの音が響く。
「誰だ」
ロイの声に外の人物は、緊張の入り交じった返答を返す。
「エドワード・エルリック、参りました」
「入れ」
必要最小限の短い返答にピクリと肩を震わせたエドワードは、ゆっくりとドアを開いた。
部屋の中には、夕日を背に悠然と佇む黒髪の人物がいた。
彼の名は、士官学生でもあるエドワードでさえも知っている程有名だ。
ロイ・マスタング。
東方司令部の実質上の指令官である彼に、この地域で逆らえる人物はいないとされている。
それ程に若くして力をもつ人物。
士官学校に入学して早半年。
しかし、その生活の中でこれ程に緊張した事はない。
何しろ彼の機嫌を損ねたものは、士官学校から排除されるという噂がまことしやかにささやかれているからだ。
今のエドワードに、士官学生をやめるという選択肢はない。
なんとしても軍人となり、体の弱い弟を病院に入れたいという目的があるから。
難しい病気を煩っている弟は、多額の治療費がかかる。
それを稼ぎ出すには、軍人社会でもあるアメストリスでは軍人になるのが一番の近道だからだ。
「ああ、わざわざ呼び出してすまないね」
ロイは噂が嘘のような笑顔でエドワードを迎えた。
「いえ。とんでもありません。マスタング大佐もお忙しいところわざわざご足労いただきまして申し訳ありません」
本来であれば士官学校に、東方司令部勤務のロイがいる事はない。
そのロイがわざわざこちらに出向いて来た上に、自分を呼び出したとなれば緊張するなという方が無理だ。
「なに、気にしないでくれたまえ、時には私にだって休みと言うものが必要なのだよ」
「はっ。それでお話というのは・・・」
ロイから直々の呼び出しの指名を受けたエドワードは恐る恐る訪ねる。
「まぁ、そう急くな。まずはかけたまえ」
「はっ。失礼いたします」
ロイの許可を得、席に着いたエドワードの反対側のソファに、ロイもまたゆったりと腰を下ろす。
「君を呼びだしたのは言うまでもない。君の奨学生としての成績についてのことだ」
その言葉に、思い当たる節があるのかエドワードの肩がびくりと震えた。
「成績については申し分ない。しかし君はどうも銃の扱いが苦手と聞いているが?」
「・・・・・・・・」
「これから軍人を目指して行く以上、銃の一つも扱えないようでは困る」
「・・・申し訳ありません」
淡々と述べられる事実にエドワードは頭を下げる。
銃は人を殺す道具の最たるものだ。
それがどうしても抵抗感を抱いてしまい、成績が振るわないのはエドワード自身誰よりも分かっていた。
「謝ってもらったところで、仕方がない。これでは奨学生として続けていくのは難しいと私は告げにきたのだよ」
「・・・そんなッ!」
ロイの言葉にエドワードは慌てる。
奨学金をうち切られてしまっては、エドワードが士官学校に残るのは事実上不可能だ。
母一人の家に、エドワードを士官学校に通わせられるだけの蓄えなどあるはずもない。
「それは困ります。俺・・・いや、自分はどうしても軍人になりたいんです」
その言葉に、にやりとロイが微笑む。
「そうか・・・。まぁ、私の口添えがあれば多少銃の成績が悪くとも奨学生として続けさせる事は可能だが・・・」
「本当ですか!?」
ロイの言葉にエドワードが弾かれたように顔を上げる。
「お願いです。自分をこのまま奨学生としていられるように助けてください!」
本当は曲がった事が大嫌いなエドワードはこんな不正をしたくない。
しかし弟の治療費がかかっているとなれば、なりふりなど構っていられなかった。
「私とて不正は進んでしたくはない。私自身リスクを負うことになるのだ、君にもそれ相応のものを差し出してもらう事になるが、それは構わないのかね?」
「自分で用意できるならば、自分はどんな事でも・・・」
かかった、とエドワードの言葉にロイは胸の内で昏い笑みを浮かべる。
獲物は想像以上に簡単に自分の手に落ちてきた。
いくら勉強が出来ようと所詮子供であるエドワードを罠にはめることなど、ロイには造作もないことだった。
後はこれをどう料理するかだ。
すでにこの部屋は自分の権限で人払いをしてある。
もうエドワードに逃げ場はない。
「よろしい。それでは早速差し出してもらおうか?」
「え?」
「君が私に差し出せる唯一のものを」
「自分が、マスタング大佐に・・・?」
疑問を浮かべるエドワードに近づいたロイは、ゆっくりとエドワードをソファへと押し倒す。
「え?マスタング大佐?」
慌てるエドワードにロイは艶然と微笑む。
「この事は誰にも言ってはいけないよ・・・?」
そう薄く笑ったロイは、エドワードへと手を伸ばした。



「ちょ・・・大佐!マスタング大佐!」
ロイによって組み敷かれたエドワードは、目の前で起きている事を信じられないように見つめる。
ロイの軍人としては白く細い指先が、エドワードの腰へと伸ばされベルトをしゅるりと抜きとっている。
さすがにここまでされれば、ロイがなにをしようとしているのかエドワードにも分かる。
「や・・・やめてください!」
躊躇なくズボンを抜き取ろうとするロイに、エドワードの悲鳴のような制止がかかる。
両手で邪魔をするエドワードを、ロイが強いまなざしで見つめる。
「君は先ほどなんでもすると言った。あの言葉は嘘か?」
「そ・・・それは・・・」
「まさかこんな事をするとは思わなかった・・・か?構わないよ、私は別にここでやめても。ただし先ほどの話はなしだ」
「・・・ッ!」
ロイの突き出した余りに残酷な条件に、エドワードは唇を噛む。
「・・・・・・・」
しばしの沈黙の後、エドワードの手がゆっくりとズボンから落ちる。
「賢い選択だ」
くつくつと笑ったロイは、エドワードから身体を下ろすと更に残酷な命令をエドワードに突きつける。
「それでは、残りを脱ぐのは自分でしてもらおうか」
「・・・なっ」
自分の意志で身を委ねるのだとより深く自覚させるために、ロイはそう命令した。
エドワードは顔を歪めながらロイを見上げるが、その端正な顔には何の表情も浮かんではいない。
弟の為、弟の為、そう言い聞かせながらエドワードはズボンに手を伸ばすが、なかなか決心がつかない。
ズボンに手をかけては躊躇うように手を放してしまうエドワードに、ロイは小さく舌打ちする。
「エドワード・エルリック。いつまで私を待たせる気だね?」
「・・・・・・」
「上官命令だ。さっさと脱いで私を楽しませてくれたまえ」
「・・・・・・分かり・・・ました」
悔しそうに唇を噛んだエドワードは、意を決した様にズボンを脱ぎ捨てると、足を組み悠然と座っているロイへと近寄る。
「なかなかそそる光景だ」
上着を脱ぎシャツは羽織ったまま下半身をむき出しにするエドワードを、漆黒の眼差しが値踏みするようにじっと見つめる。
その視線に耐えられないとでも言うかのように、エドワードの頬が赤く染まっていく。
「・・・随分とうぶな反応をする。まさかこの年で体を繋ぐのが初めてでもあるまい?」
「・・・・・・・」
更に顔を赤らめるエドワードに、ロイは笑ってその小柄な身体を引き寄せる。
「そうか、こういう事は初めてか。安心しなさい。私は紳士だからね。君を傷つける様なことはしないよ」
耳元でそう囁くロイは、まさにエドワードにとって悪魔の様であった。
53080596_v1287063760.jpg
2010
10/13
21:51
小説
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鋼の錬金術師

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プロフィール

中原光希

Author:中原光希
熱しやすく冷めやすい典型的なB型人間。
良くも悪くもマイペース。

同人界には珍しい(?)、攻め様に愛情を傾ける派。
基本16才ぐらいの少年と青年の狭間にいるぐらいのキャラに萌ゆる。
シンフォニアクリアしてない、攻めでもない、少年でもないクラトスさんに何故すっ転んだのか自分でもよくわからないまま愛を叫ぶ日々。
父さんが好きすぎて辛い(笑)

親バカ、子バカ、シスコン、ブラコン大好物。
身内に甘いキャラがとても好み。
CP傾向は年下×年上基本。
年も力も上な受けが、攻めに迫られてわたわたするのがいい(・∀・)

日記への突っ込みお待ちしております。
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