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相棒終わってしまいましたね~

ひとつ屋根の下に贈る5つのお題

5 さりげなく、告白 (前)

「ふぁ・・・」
校舎の屋上のフェンスによりかかり温かな午後の陽ざしを受けた俺の口から、昼食後の満腹感も手伝ってか大きな欠伸がでる。
うー。やっぱり昨日ロイと夜遅くまで(もっと正確に言えば明け方近いかも)議論を交わしていたのは失敗だったかな。
あいつとしゃべっていると楽しくて、つい夜更かししちゃうんだよなぁ。
だってあいつの頭脳は、俺が予想していたより遥かに優秀だったんだ。
俺と常に主席争いはしてるけど、それはあくまでも学校で習う範囲での事だと思ってた。
しかしあいつは教師さえも匙を投げた論文でさえも、独自の見解を示してみせて俺を唸らせた。
まさかあの論文で俺と対等に議論してくれる人間がいるなんて、夢にも思わなかったよ。
あの時の感動と、漸く分かってくれる人に出会えたと言う喜びは口では言い表せない。
その事実が分かってからと言うもの、俺はそれまで以上にあいつの部屋にいる時間が増えた。
いつの間にか二人でいるのが当たり前というくらい、俺たちは一緒だった。
でもいくら楽しかったとは言え、いくらなんでも昨日は夜更かししすぎた。
あいつは大丈夫だったかな・・・。
俺のせいで寝不足になってたら、悪いことしたな。
と、つらつらとロイの事を考えている俺を邪魔するように、隣からハボックの呆れた声が聞こえた。
「うわ、学年で一位二位の成績を誇る、この学校始って以来の秀才ともあろうものが、なんつーみっともない姿・・・」
そんなことを言われたって、眠いものは仕方がないじゃないか。
天才だろうが、秀才だろうが、人間の欲求には勝てないって。
「うるせーぞハボック。お腹がいっぱいになったら眠くなるこれは人間の摂理だ!」
「威張って言うことかよ・・・それ。まあ、確かに気持ちはわからなくもないけどな。風も気持ちいいもんなぁ・・・」
苦笑を浮かべたハボックは俺と同じようにフェンスへとよりかかり、雲一つない空を見上げた。
「はー、いい天気だなぁ・・・。こんないい天気の日に部屋にこもってるなんて、いい若者のすることじゃねぇよなぁ…」
そよ風に短い前髪を揺らしながら、ハボックが残念そうにつぶやく。
「何いってんだよ、天気なんて関係なくお前は勉強したくないだけじゃないか」
「うっ。それを言われては身も蓋も…。はぁ・・・所詮勉強のできるエドには俺の気持ちなんてわからないんだ」
拗ねたようにハボックはフェンスにのの字を書き始める。
でかい図体でいじけるさまは、うっとおしいことこの上ない。
「いやいやそれは、気持ちがどうのこうの言う前に、お前が勉強嫌いなだけだから。」
「というか、俺にしてみれば同じ大きさの脳に、どうしてこうも理解力も記憶力も差が生じるかがわかんね~」
まぁ、確かにハボックの言うことにも一理あるが、それにしたってお前の成績に関しては、本人の努力不足も大いに関係していると思うぞ。
可哀想だから言わないけど。
こいつも元は悪くないくせに、根っからの体育会系だからなー。
「あれ、あそこに見えるのは、俺の愛しのロイじゃないか…?」
憐みを込めた目で見つめていると、体の向きを変えて今度は校舎の下を覗き込んでいたハボックが突然つぶやいた。
ロイという言葉に反応して思わず視線を落とせば、確かにロイの姿が渡り廊下のところに見えた。
…つか、あまりにさらりと言われたから聞き逃しそうになったけど、俺のってなんだ俺のって、ハボックめ。
なんとなくむかっとしながらも、俺はロイから視線が外せないでいた。
この地域では珍しい漆黒の色彩のロイは、こんな遠目から見てもやはり目立つ。
いや、きっと色彩だけが原因じゃないよな、あいつの容姿が人を惹きつけるんだ。
まっすぐと背筋を伸ばして立つ姿が、あれほど様になる奴はそうはいない。
それにしても、あんなところであいつは何をやっているんだろう?
「はー…。こんな遠くからでも、やっぱりロイは美人だなぁ…」
うっとりと傍らで呟くハボックの言葉も、昔なら男相手に何言ってんだと一笑できたのに、今では全くその通りだと思ってしまう。
別にロイの事を女性の様だというわけではない。
細いながらもしっかりと必要な筋肉はついてるし、か弱そうなイメージは全くあいつにはないから。
しかし男らしいともまた違うんだよなぁ…。
なんて言うんだろう、強いて言うなら中性的?
男性と言うには綺麗すぎるし、女性のように保護欲を刺激するような弱さもない。
それがあいつの不思議な魅力に繋がっているんじゃないのかな。
人間ってミステリアスな生き物には、無意識に惹かれる習性があるよな?
って、俺だけか?そんなの?
「あれ?誰かと待ち合わせしていたのか?」
ハボックの言葉に再び視線をロイに向ければ、確かにロイに近づいてくる男の姿が見える。
あいつロイの知り合いなのかな?
俺はなんの疑問もなくそう思ったけど、ハボックの考えは違うらしい。
「ははぁーん・・・、きっとこれはいつものパターンだな」
「いつものパターン?」
なんのこっちゃと思えば、ハボックは自分の事のように得意げに教えてくれた。
「多分あいつはロイに告白に来たんだよ」
「はぁぁぁぁぁ!?」
「いや、そんな驚かなくても・・・」
俺の思わぬリアクションにわずかに引きながら、ハボックが俺をたしなめる。
だってこれが驚かずにいられるか!
告白だぞ!告白!!
これでロイが頷いたら、あいつとロイは付き合うってことなんだぞ?
つか、男同士で付き合うってナニ・・・?
いやそれを言ったら、目の前のハボックの存在も完全否定してしまうか。
ハボックだって、チャンスさえあればロイと付き合いたいと思っているんだから。
そうか、でもハボックの好きってそういう好き…なんだよな、あまりにいつも女の子に一目惚れするように自然とロイのこと好きだって言ってたから、あんまり気にしてなかったけど。
付き合えば当然デートだってするし、それ以上の事も…。
・・・なんか想像しただけでスゲー腹立つんですけど。
そもそも、ハボックじゃロイとは釣り合わないだろ!?
だってロイはすごく頭いいし、体育会系のハボックでは、共通の話題なんてないんじゃないのか?
やっぱりロイには、俺の方が・・・って、俺なに言っちゃってんの!?
自分で自分の発想にびっくりだよ。
「どうしたんだよ…エド。さっきから一人百面相して?」
「いや…なんでもねぇ。どうも俺の頭は寝不足でうまく回転してないみたいだ。と…ところで、ハボックお前はいいのか?」
「良いって何が?」
「いや、だからロイが告白されてて平気なのかって?」
好きな奴が取られるとか、心配はないのだろうかと思っての質問だったのだが。
ハボックはニヤリと不敵に笑ってみせた。
なんだよ、その自信はよ?
「そりゃ大丈夫だよ。ロイは今まで誰一人にもなびいてないんだ。今回だって心配ないさ」
「そ・・・そうなのか?」
そりゃ、お前も告白すれば玉砕って事なんじゃないの?とは思ったけど、とりあえずは深く突っ込まない事にしてやる。
「そうだよ。いいよな~誰にもなびかない高嶺の花が、俺の彼女になってくれたとしたら・・・」
絶対今まで俺の事振った女の子たちも見返せる!とハボックは息巻いているが、そりゃ本当に彼女(って言うかこの言い方は御幣がないか?)になってくれたらな・・・。
どうしたら、お前はこうも物事をいい方向にばかり考えられるんだ!?
ハボックの超前向き発言に呆れつつも、視線の先ではロイが申し訳無さそうに首を振っているのが見えた。
きっと、ハボックの言うとおり今回告白した男も振られたのだろう。
「な。言った通りだろ?」
「いや、お前が威張ることじゃないだろ」
「にしても、最近告るやつ、本当に多いよな~・・・」
「・・・そんなに多いのか?」
「ああ、昔から女子に限らず男子生徒からも告白されるところは見かけてたけど、ここに来て急激に増えたんだよ。しかもなぜか男がより増えたって感じでさ」
「ふ~~~ん・・・」
「まあ、エドには関係ない話だろうけどな」
あははと笑うハボックの隣で、俺はなぜか面白くない気持ちでいっぱいだった。



というわけで。
またお題2分割になっちゃいました(^▽^;)あは
後編も近いうちにアップできるように頑張るので、お許しくださいませ。

さて、本日で相棒も終わってしまいましたね~。
最初の10分ぐらいうとうとしていて話を見損ねてしまったのが、アイタタタ/(*ε*)
それはさておき、今日の話は保険金絡みでしたが3億も保険金かけたら、いくら死亡保障だけにしたとしたって、保険料いくらだよとか突っ込み入れながら見てました(笑)←悲しい職業病
財産切り売りしているような一家に、3年近くも払い続けられる額じゃないと思うんですけどね?
つかその前にそんな高額保険に、社長でもない女性が加入できないハズ。
なんかここにきて、ちと荒唐無稽になりつつありますな、相棒も。
でも、いいんだ。ミッチー格好良かったから(笑)

◇拍手ありがとうございます◇
いつも拍手を押してくださる皆様、本当にありがとうございます~ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪
2009
03/18
23:51
小説
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鋼の錬金術師

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プロフィール

中原光希

Author:中原光希
熱しやすく冷めやすい典型的なB型人間。
良くも悪くもマイペース。

同人界には珍しい(?)、攻め様に愛情を傾ける派。
基本16才ぐらいの少年と青年の狭間にいるぐらいのキャラに萌ゆる。
シンフォニアクリアしてない、攻めでもない、少年でもないクラトスさんに何故すっ転んだのか自分でもよくわからないまま愛を叫ぶ日々。
父さんが好きすぎて辛い(笑)

親バカ、子バカ、シスコン、ブラコン大好物。
身内に甘いキャラがとても好み。
CP傾向は年下×年上基本。
年も力も上な受けが、攻めに迫られてわたわたするのがいい(・∀・)

日記への突っ込みお待ちしております。
誹謗中傷はNGですよ!

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