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忙しかった・・・

ひとつ屋根の下に贈る5つのお題

3 意外すぎた真実(前)

「ただいま~」
流石に一ヶ月近くも住んでいれば(再婚するにあたって母さんとマスタングさんは、4人で快適に過ごせるようにと新しい家に引っ越したのだ)いい加減馴染む我が家の玄関で、俺は靴を脱ぎながらおざなりに帰ってきた事を告げた。
「?」
しかしいつもならばすぐに返事をしてくれる母さんの声は、いつまでたっても聞こえてくる事はなかった。
「あれ?母さん今日はでかけるなんて言ってたっけ?」
首を傾げながらリビングへと向かえば、一足先に帰っていたらしいロイの姿があった。
着替えてもいないところを見ると、まだ帰ってきてそう時間はたっていないのだろう。
「あ・・・、もう帰ってたんだ・・・?」
反射的に出た言葉に、こちらに背を向けたままのロイの肩がピクリと震える。
「あ・・・おかえり・・・」
ゆっくりと振り返ったロイはぎこちないながらも笑みを浮かべて、俺に言葉を掛けてくれた。
「あ・・・ああ、ただいま・・・」
取り敢えずつられるように言葉は返すものの、やっぱり俺の方もぎこちなさが拭えない。
よく考えてみれば、ロイにこうして「おかえり」と言ってもらったのは初めてかもしれない。
いつもはどちらが帰っても母さんが声を掛けてくれるから、お互いに声を掛け合う必要がなくて。
本当に俺たちはいつもよそよそしく接していたのだと、改めて思いしらされてしまった。
しかし、二人の会話が続いたのはその挨拶だけで、会話を続けるきっかけがつかめず気まずい沈黙が落ちる。
シーンとしてしまったリビングの空気に、何とかして会話を続けなければと思うのだが、考えれば考えるほどなんて声をかければいいか分からなくなってしまう。
何しろ俺たちには共通の話題なんてものが何一つ存在しないのだから。
いっその事何事もなかったようにこの場を去ればいいのかと思うのだが、沈黙が続いてしまった後にいきなり踵を返すのも、なんだかいらない誤解を招きそうな気もする。
何か・・・なにかきっかけになるような事はないのか!
内心であせりつつ、さり気なく視線をさ迷わせた俺の目に、ふとロイが手にした紙が飛び込んでくる。
「と・・・ところでさ・・・手に持ってるその紙はなんだ?」
俺は藁にも縋る思いで(いくらなんでもおおげさか?)、ロイの手にした紙を指差した。
「あ・・・ああこれか?」
漸く会話が続いた事にほっとしたような表情を浮かべたのも束の間、手に持った紙の存在を思い出したロイは曖昧な笑みを見せた。
何でそんな顔をするんだ?と疑問に思っていると、ロイは俺に近寄り手にもっていた紙を差し出した。
「取り敢えず自分の目で見た方が早いかな?」
「は?何言って・・・?」
なんのこっちゃと思いつつ、俺は差し出された紙を素直に受け取り視線を落とした。
「えーと・・・なになに・・・『マスタングさんに頼まれたので書類を届けに行ってきます。帰りは遅くなると思うので申し訳ないけど二人で食べていてください』・・・って、ええッ!?」
余程急いで書いたのか走り書きのようなその文字を読んで、俺から思わず驚愕の声が上がる。
母さん・・・我が母親ながら、なんて無責任な。
・・・って事はもしかしなくとも、今この家には俺とこいつの二人っきり!!?
既に会話が続かない俺たち二人で、一体この先どうしろと・・・?
紙を握り締めたままサーッと青くなる俺の隣ので、困ったような曖昧な笑みを浮かべながらロイが問いかけてくる。
「という事で、今日は二人で食事をしなければならないようだが・・・。君はどうする?」
「・・・え?どうするって?」
質問の意味が分からず聞き返した俺に、ロイは小さく首を傾げた。
「君が嫌ならば無理に二人でいる必要はないし、各自の部屋で別々に取るのもアリだと思うが・・・」
「別に嫌じゃねぇよ!」
少しだけ寂しそうな表情で告げるロイを遮って、俺は叫んでいた。
嫌ってなんだよ、どうして俺がこいつの事を嫌っている前提になっているんだ?
そんなにムキになって否定するような事でも無かったかもしれないが、別にこいつの事を嫌って歩み寄らないわけでは無いのだから、誤解はして欲しく無いと思ったのだ。
俺があまりに強く否定したせいだろうか、ロイは驚いたように俺の顔をきょとんと見つめている。
「あ・・・別にロイを嫌ってるわけじゃないんだから、別々にすることはないなって・・・」
じっと見つめてくる漆黒の瞳になんだむムキになってしまった事が急に恥ずかしくなって、俺はしどろもどろに弁解した。
「まぁ俺だって母子家庭だったから、一人で食べるのも慣れっこだけどさ。でもせっかく人がいるのにわざわざ別にするなんて勿体なくねぇか?」
とってつけたような言い訳だったが、ロイは一応納得してくれたようだ。
「そうか。エドがそういうのならば構わないよ。では一緒に食事をしよう?」
「お・・・おう」
嬉しそうなその表情に、俺は酷く安堵してしまう。
あれ?なんで俺こんなにホッとしてるんだ?
単に一緒に食事をする事になっただけなのに。
・・・きっと、「いや、私が君と食べるのが嫌なんだ」とか断られなかったから、安心してるんだよな。
せっかく誘ったのに断られたら格好悪いもんな?
多分それだけの事なんだ。
なんだか自分に言い聞かせているような気もするが、それは気のせいという事にして俺は当面の問題に向き合う事にする。
そう一緒に食べるのは良いが、一体何を食べるかという最大の問題がまだ残っている。
基本俺は好き嫌いはないし、相手に合わせるつもりではいるけれども。
「そうと決まれば、晩メシはどうする?何か取るか?まぁ店屋物が嫌って言うなら、俺が作ってもいいけど・・・」
一応俺も母子家庭で育った身。これでも家事の一通りぐらいはこなせる。
簡単なものでよければ晩ご飯ぐらい作ると言ってみるが、ロイはふるふると小さく首を振り意外な事を口にする。
「もしエドが嫌じゃなければ、私に任せてはくれないか?」
「え?」
「エドの料理は今度披露してもらう事にして、今日は私が準備するよ」
「え?ロイも料理できるんだ?」
完全にロイは料理が出来ないと勝手に思い込んでいた俺は、素直に聞いてしまった。
だってコイツが料理している姿なんて、想像すらできねぇぞ?
まさかそんな家庭的な一面があるなんて、意外もいいところだ。
「私だって父一人しか居なかったからね、一通りの事はできるつもりだ」
「へぇー・・・」
感心したように見つめる俺に、ロイはむぅと唇を尖らせる。
「君は一体人の事をなんだと思っていたんだ」
「悪ぃ・・・」
確かに勝手に決め付けていたのは俺なので、素直に謝ればロイはクスリと笑った。
「まぁいいさ。今まであまり話す機会も無かったし、思い違いの一つや二つは当たり前にあるだろう」
そうだな・・・、本当に俺たち今まで全然話してこなかったもんな。
特に理由なんて無かったけれど、やっぱり不自然だったよな。
「それでは、今晩は私に任せてくれるという事で良いのかね?」
「え・・・?ああ、ロイが作ってくれるって言うならありがたいけど、大変じゃないか?俺も手伝ったほうがよければ・・・」
ロイからの申し出は願っても無いことだったけれど、流石に任せっきりっていうのも無責任な気がする。
「いや、慣れているから大丈夫だよ」
「・・・・・・・そうなのか?じゃあ、悪いけどよろしく頼むな」
せっかく一人でやってくれると言っているんだ、俺はありがたくその申し出を受けることにさせてもらう。
「さて・・・と。せっかく準備を任せてもらったことだし、君をがっかりさせることの無いように頑張るよ」
そういいながら、ロイは着替えてくると告げてリビングを出て行ってしまった。
良かった。先ほどの俺の不用意な発言に関しては、もう怒ってはいないようだ。
それにしても・・・ロイの手料理ねぇ・・・。
ハボック辺りが聞いたら、さぞかし羨ましがるに違いない。
いや絶対に自慢なんて出来ないのは分かっているけれど。
そんな事を考えながら、俺は何処と無く浮かれた足取りで自室へと足を向けるのだった。



お題を前後編に分けるな!って話しですが、思った以上に長くなってしまったので、取り敢えず分けることにしました。
相変らず行き当たりばったりですみません・・・。
そして日記もここしばらく放置していてすみませんでした。
一応先日ハーゲンダッツのドルチェを食べて機嫌は直っていた(意味が分からない人は2つ前の日記参照)のですが、まぁお題小説が思ったよりも長くなってしまってアップし損ねてました・・・(^▽^;)あは
それにしても、今週は本当に忙しかったですよ~。
連続四日間昼休み無しの、11時間労働でした~。
その間に人事面談とかあるしさ。
この忙しいときに、呑気に人に嫌味いいにくんな!とかいえたらいいんですけど、ヒラのサラリーマンの私にそんな事言えるはずもなく。
黙って耐えるのみなのです(T-T) ウルウル
で、気分転換に最近管理人は、FFサイト様めぐりなんぞしてました。
いやだって、ディシディア散々プレイしていたら、ジタンが可愛くて可愛くてしかた無くなってしまったんですもの(*ノノ)キャ
取り敢えず、ジタン×ガーネット中心にぐるぐるしてたんですけど、やっぱりジタンは可愛いですねv
つかサイト様によっては、イラストでアンテナのあるジタンとかいて、おおおこれはどっからどう見てもエド!!!と大興奮してみたり・・・(結局はエドか!)
なんかジタガネ小説読んでるはずなのに、頭の中での映像は勝手にガーネットが大佐に置き換えられているあたり、完全に私は末期だと思いまひた。
いや、末期なのは分かってましたけど...( = =) トオイメ
ディシディアと言えば、レベル100キャラも15人まで増えましたよ~。
何気にカオスレポートも集まったり、カオス側のキャラは全員レベル100になってたり。
カオス側のキャラって基本移動スピードが遅いので、育てるの大変だった。
特に私が愛用してるのが移動力のあるジタンなので、エクスデスはありえねぇよ!と何度叫んでいたことか。
エクスデス歩くの遅すぎー・・・。
いや移動と攻撃が一体化してるキャラなので仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・。

◇拍手ありがとうございます◇
いつも拍手を押してくださる皆様、本当にありがとうございますv
毎日拍手はチェックしている(笑)ので、皆様から拍手をいただけると本当に元気になります。
ありがとうございます<(_ _)>
2009
02/26
22:41
小説
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鋼の錬金術師

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プロフィール

中原光希

Author:中原光希
熱しやすく冷めやすい典型的なB型人間。
良くも悪くもマイペース。

同人界には珍しい(?)、攻め様に愛情を傾ける派。
基本16才ぐらいの少年と青年の狭間にいるぐらいのキャラに萌ゆる。
シンフォニアクリアしてない、攻めでもない、少年でもないクラトスさんに何故すっ転んだのか自分でもよくわからないまま愛を叫ぶ日々。
父さんが好きすぎて辛い(笑)

親バカ、子バカ、シスコン、ブラコン大好物。
身内に甘いキャラがとても好み。
CP傾向は年下×年上基本。
年も力も上な受けが、攻めに迫られてわたわたするのがいい(・∀・)

日記への突っ込みお待ちしております。
誹謗中傷はNGですよ!

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