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某サイト様の大佐が恰好よかったv

管理人が書くとちっとも某じゃない気もしますが(笑)
一応伏せて書いてみる。
某サイト様の大佐がファンタジー好き(?)の管理人にはたまらなかったです。←誰もファンタジーとは言ってない(笑)
というか、またお久しぶりですみません(><)
体調崩して寝込んだりと、冬は基本体調不良の管理人です(ノ_-;)ハア…
まぁ、それはおいておいて。
某サイト様の大佐が恰好よかったので、ちょっと書いてみました。
書こう思った話と、出来上がりが全然違うのはいつものこと(;´д`)トホホ…



北の森には近づいてはいけないよ。あそこには悪魔が住んでいるからね。


それは、少年が住む村ではずっと言われ続けてきた言葉。
大人たちは決して子供が森に近づかないよう、ことある事に言い聞かせて続けてきた古い古い言い伝え。
「けっ。馬鹿じゃねえの?悪魔なんてこの世にいるわけないじゃん」
暗い森の中を歩く少年は、勝気に言い放つがその身体が小さく縮こまってしまっているのは隠しようがない。
少年が出入りを禁じられている森を歩いているのは、少年なりの意地とプライドがあるからだ。
父親が錬金術師という少年は、常に周りから恐れられる存在であった。
少年にしてみれば、物質を違う物質へと変える錬金術はなんら不思議のないものであったが、村に住む人々にとってはまるで魔法のようにでも映るのか、不思議な力を使える少年を疎んだ。
錬金術の基本は等価交換。
物語に出てくる魔法のように、無から有を生み出したり、質量以上のものを生み出すことはできないのに、村人たちには理解が及ばないらしい。
必要以上に少年を恐れる大人のそぶりは子供たちにも伝わるのか、少年は子供の中でも浮いた存在であった。
そして問題が起きたのは、今日の昼過ぎのこと。
北の森の噂で盛り上がる子供たちに、少年が『そんな非現実的な存在など居るはずがない』と言ってしまったのが原因だった。
少年は目で見られ無いものは信じられないという現実主義なだけで特に他意など無かったのだが、言われた少年たちにしてみれば臆病者と言われたと取ってしまったらしい。
口論はあっという間に発展し、気が付けばならば少年が証明してみれば良いだろうとなってしまったのだ。
悪魔などいないと言うのなら、森に入るのも怖くないだろうと言われてしまえば、少年も後に引くことはできない。
少年とて大人たちが出入りを禁止している森に入るのは本意ではなかったが、常に負けず嫌いな心がどうしても行かないとは言えなかったのだ。
「大体、悪魔なんて空想の産物なんだよ。それをいい年した大人が揃って・・・、うわ!?」
自分に言い聞かせるように呟いていた少年は、背後で聞えた物音にビクリと身体を竦ませた。
恐る恐る振り返ってみれば、小さなリスがつぶらな瞳で少年を見つめている。
「なんだ・・・お前が茂みから出てきた音か。驚かせるなよ・・・」
ほっと胸を撫で下ろした少年は、じっとリスを見つめる。
「悪魔が住む森とか言われてても、普通に動物も住んでるんじゃん。やっぱりみんなあんな言い伝えにびくびくしすぎなんだよなー」
漸く生き物、しかも可愛らしい動物と出会って多少の緊張が解けたのか饒舌になる少年を一瞥して、リスは再び茂み奥へと行ってしまう。
「あ、おい。ちょっと待てよ・・・!」
そんな事を行ったところで動物が止まるはずもないが、一人きりという状況から解放された少年は、例え動物であってももう少し一緒にいて欲しくてとっさにその後を追いかける。
「・・・っと、確かこのあたりに・・・」
がさがさと茂みを分け入った少年は、突然その視界に飛び込んできたものに息を呑んだ。
茂みの奥には小さく開けた場所があり、男は静かにその場所に佇んでいた。
「今日はまた随分と早いお帰りだな」
そう言ってほほ笑んだ男は、自分の足元に佇むリスへと手を伸ばした。
差し出された手に当然のように乗ったリスは、そのままするすると腕をかけのぼり、男の肩へとその身を落ち着ける。
「今日はどこまで行って来たんだい?・・・おや」
問いかけた男は、リスの視線が自分を見ていない事に気が付ついたのか、その視線を追って漸く少年の存在に気が付いたらしい。
「これはまた・・・随分と可愛らしいお客様を連れてきたものだ」
くすりと笑った男に、漸く少年の金縛りが解ける。
「あ・・・あんたが・・・この森に住む悪・・・魔・・・?」
呆然と少年は呟く。
少年の瞳に映ったのは、漆黒の髪に漆黒の瞳を持つ闇そのもののような存在の男。
漆黒のマントを纏うその姿は、何度も大人たちに聞かされた悪魔そのものだ。
確かに整った容姿は冷たい印象を与え、とても自分と同じ存在には思えなかった。
「・・・そうだな。悪魔と言われれば悪魔なのかもしれないな」
少年の言葉にわずかに瞳を伏せた男は、否定することもなく静かにうなずいた。
「それよりも、君はなぜこんな所にいる?この森は出入りを禁じられていたはずだが?」
「・・・そ・・・それは・・・」
見つかってしまった以上自分はここで殺されるのだろうか。
再び襲いくる恐怖に、少年は満足に言葉を紡ぐ事もできずぎゅっと目を瞑る。
しかし聞こえてきたのは、穏やかな言い聞かせる声。
「・・・まぁいい、もうじき日も暮れる。迷子になる前に早く帰りなさい」
「・・・へ?」
当然のように呟かれた言葉に、少年は目を丸くした。
いまこの男はなんと言った?
まるで村にいる口うるさい大人のように、早く帰れと自分に言ったのだ。
「どうした?まさか帰り道が分からないと言うのではないだろうな?」
ぽかんと見上げる少年に、男は全く見当はずれな事を言ってくる。
悪魔に見つかったら八つ裂きにされるのだと聞かされていた少年が、反応に戸惑ってしまうのも無理のない話だった。
答えない少年をどう思ったのか、男は小さくため息をつくと肩に乗せたままのリスに話しかけた。
「仕方ないな、悪いがあの子を送ってもらえるかね?」
話しかけられたリスはまるでその言葉を理解しているように、するりと男の身体を駆け下りると、少年の前にやってくる。
前足をあげて見上げてくる姿は、まるでついてきてと言っているようだった。
「その子について行けば森の外まで案内してくれるはずだ、君もこれに懲りたら森に足を踏み入れるなんて馬鹿な真似をするんじゃないぞ」
「いや、帰り道が分からない訳じゃないから!」
漸く我に返った少年は、黙っていればそのまま追い返されそうな雰囲気に、あわててそう叫んでいた。
せっかく黙っていればこのまま何事もなく帰れそうなのに、なぜそんな事を口走ってしまったか分からない。
けれどこのまま別れてはいけない気がして、その思いが少年を突き動かした。
「何?」
「あんたさっき自分の事悪魔だって言ってたじゃないか!なんでこのまま帰れって言うんだよ」
「・・・言っている意味が分からないが」
男は本当に戸惑っているようで、きょとんと少年を見つめてくる。
そうしていると硬質な雰囲気が薄れて、男は人間と変わらないように見えた。
「俺の事このまま返して良いのかよ?俺の事食べるんじゃないの?」
「・・・君は人をなんだと思っているんだ」
呆れたような男の声に、少年は言葉に詰まる。
「だ・・・だって、村の人たちが悪魔に見つかったら食べられるって・・・」
そう言われ続けて育ってきた少年にとって悪魔は畏怖の対象でしかないのに、目の前に立つ男は恐怖の存在からは程遠い。
「全く、人の存在を教育の一環に使わないで欲しいものだな」
不本意そうに呟く姿に、少年はきょとんと男を見つめる。
「・・・悪魔は人を食べる訳じゃないんだ?」
「他の存在は知らないが、少なくとも私は人など食べない」
「ふーん・・・そうなんだぁ・・・」
「何を感心しているのかね。さっさと帰れと私は言ったはずだが?」
先ほどまでの怯えていた姿はどこへやら、すっかりと興味を持ってしまったらしい子供に男は呆れたように呟く。
「うん。まぁ、帰るけど。ねぇ、またここに来てもいい?」
「は?」
「俺悪魔の生態にすごい興味あるんだよね、あんたなら安全そうだしもっと詳しい話を聞かせてよ」
「なんで私が君の好奇心を満たさねばならないんだ」
子供の勝手な言い分に疲れたように男はため息を落とす。
「まぁ、そういわないでよ。俺どうせ村で仲のいい友達いないしさ、あんたと話してた方が楽しそうだし」
「・・・なんだ、君友達がいないのか?」
「いないって言うか、話が合わないんだよね。錬金術が使えるって気持ち悪がられててさ」
少年は淡々と事実を言っただけなのに、不意に男の顔が哀しみを帯びる。
「・・・君は今の生活を不幸と思うかね?」
「いや?別にそんな事は思ってないよ。まったく友達がいないってわけでもないしさ」
「・・・そうか」
自分の言葉に男の表情が僅かに緩む。
安堵したようにも見える表情は、出会い頭の冷たい雰囲気とは打って変わってとても優しい。
その表情に、少年の中で何かが引っかかる。
何かとても大切な事を自分は忘れてしまっているような。
「・・・どうした?」
怪訝な表情の少年に気が付いたのか、男が小さく首を傾げる。
「・・・いや、なんか今・・・。ううん、なんでもない」
自分の中の不可思議な感覚の正体が分からなくて、少年は首を振る。
「そんな事よりも、なぁ、あんたの名前教えてよ。悪魔だって名前くらあるんだろ?」
「・・・そんな事聞いてどうするつもりだね?」
「だって名前が分からなければ、これから不便じゃん」
「不便って・・・」
すっかりと男の所に通う気満々らしい少年の姿に、男は嘆息する。
もはや何を言っても説得できないと諦めたのか、男は渋々その名を口にした。
「ロイ・・・だ」
「分かった。ロイだな。俺は・・・」
「知っているよ、エドワード」
「ええ!?すげぇ!」
名乗ってもいない自分の名を呼ばれて、少年は・・・エドワードは驚きに目を見開く。
「やっぱり悪魔って人の心が読めるんだ?」
「さて・・・ね」
感心する少年に意味深な笑みを浮かべたロイは、再び森の出口を指さす。
「さぁ、本当にそろそろ帰りなさい。もう日も落ちる」
「分かったよ。その替わりまた来てもいいよな?」
「好きにすればいい」
「やった」
嬉しそうに笑ったエドワードは、どんどん落ちていく日にさすがにまずいと思ったのか慌てて踵を返す。
「じゃあな、ロイ、また明日な!」
「ちょっと待て、もう明日くる気か!?」
「好きにすればいいっていったじゃん。じゃーなー」
聞く耳を持たないというようににやりと笑ったエドワードは、リスの横を通り抜け慌ただしく帰って行く。
「・・・まったく、強引なところは変わらないな」
あっと言う間に見えなくなった背中を見送って、やれやれとため息を落としたロイは、再びリスへと手を伸ばしその小さな身体を肩に乗せる。
「本当に君はどこにいてもかわらないな・・・鋼の」
懐かしそうに目を細めると、肩に乗せたリスがロイの頬へ手を伸ばす。
「ああ、後悔などしていないさ。我々の悲願は叶った」
ロイの言葉にリスはことりと首をかしげる。
「それだけで十分ではないかね?アルフォンス?」
アルフォンスと呼ばれたリスは、エドワードが去った後をじっと見つめている。
「今度こそ、我々は間違えないようにしなくては・・・な」
寂しそうに笑いながら、ロイもまた静かにエドワードの去った後を見つめるのだった。
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2012
01/30
22:29
小説
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鋼の錬金術師

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プロフィール

中原光希

Author:中原光希
熱しやすく冷めやすい典型的なB型人間。
良くも悪くもマイペース。

同人界には珍しい(?)、攻め様に愛情を傾ける派。
基本16才ぐらいの少年と青年の狭間にいるぐらいのキャラに萌ゆる。
シンフォニアクリアしてない、攻めでもない、少年でもないクラトスさんに何故すっ転んだのか自分でもよくわからないまま愛を叫ぶ日々。
父さんが好きすぎて辛い(笑)

親バカ、子バカ、シスコン、ブラコン大好物。
身内に甘いキャラがとても好み。
CP傾向は年下×年上基本。
年も力も上な受けが、攻めに迫られてわたわたするのがいい(・∀・)

日記への突っ込みお待ちしております。
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